セビリアで「フラメンコが無料で見られる場所」をおすすめしない理由

2018-05-15フラメンコ

セビリアの無料フラメンコ

先に言っておきます。この記事を見て気分を悪くした方がいたらごめんなさい。

フラメンコの本場と言われるアンダルシアのセビリアには、無料でフラメンコが見られるバルがあります。

しかし、セビリアの無料で見られるフラメンコはおすすめしません。キッパリ。

セビリアの無料フラメンコをおすすめしない理由を、フラメンコを勉強している立場から勇気を持って書いてみます。

無料のフラメンコショーって?

セビリアにはフラメンコが見られる場所がたくさんありますが、私がおすすめしないのは、無料でフラメンコが見られるバルや路上のフラメンコ。

店先に「flamenco gratis!!」って書いてあったり、「ウェーイ」系の外国人がたくさんいらっしゃるバル。セビリア大聖堂やスペイン広場の路上でやっているフラメンコ。

野外のフェスティバルや、ペーニャの企画ライブなどでフラメンコが無料で見られるケースはまた別です。

無料フラメンコのレベル

「セビリアでフラメンコが無料で見られるラッキー」ってそんな軽い話ではございません。

日本にフラメンコと同じような文化がないので表現しにくいのだけど、あえて言うとしたら、無料で見られるフラメンコショーは回転寿司の寿司と同じようなものだと私は思ってます。

回転寿司のお寿司は創作されちゃってたり、冷凍だったり。きちんとしたお寿司屋さんの寿司職人が握るお寿司とは、全く異なる別の食べ物。お寿司屋さんの寿司に比べたら、申し訳ないですけどまずい。

回転寿司の寿司は寿司職人が握ったお寿司のクオリティにはなりえないし、誰もそのクオリティを期待していない。

寿司職人は、修行を積んで寿司を握る技術や勘を磨き、魂を込めてお寿司を握っているはずです。しかし回転寿司の寿司には技術も、魂も何もない。きっと寿司職人は回転寿司をお寿司だと思ってはいないでしょう。

つまり、無料で見られるフラメンコはレベルが低いということです。おっとだいぶ口が滑ったよ…。

練習生や外国人が何のツテもなく出演できるようなバル、スペイン語の発音もちょっと?な外国人が歌うフラメンコ、これはフラメンコなのか?と思うこともあるのは私の気のせいなのかな。

誤解なきようにしたいのだけど、練習生や外国人が悪いとは全く思ってないです。

私だって練習生だし外国人。今は練習生でもこれから活躍するアーティストになりそうな人、外国人でもフラメンコに真摯に向き合って突き詰めている人、もちろんいます。

出演者が友達で応援に行きたい、アーティストの卵を見てみたいという動機であれば、無料でフラメンコが見られるバルでも、路上で見られるフラメンコでも良いと思います。

しかし、「セビリアできちんとしたフラメンコを見る」という体験を期待するのであれば、無料フラメンコのバルは間違いなく適さない場所です。

タブラオやペーニャに出演しているアーティストは、舞台の上でもたくさん学んでらっしゃいます。厳しいと思われるプロの世界を経験しているアーティストの舞台を観れば、無料で見られるフラメンコバルとの違いがわかります。

よく考えればわかるはず。路上でタダで中村屋の歌舞伎は見られない。

フラメンコの踊りは無料バルで見られないことも

フラメンコと言えば歌です。歌から生まれて、今でもフラメンコの歌はスペイン特にアンダルシアでは、生活に根付いているのだなと感じることがあります。

ただ、どうしてもフラメンコと言うと踊りのイメージが先行する人が多いと思います。フラメンコの踊りを見たい場合は、無料のフラメンコバルはやめた方が良いです。

無料でフラメンコが見られるバルの半分以上は、フラメンコの歌のライブです。

歌い手とギタリストが1人ずつで、フラメンコポップのような歌を歌うというものも多く、バルで飲みながらフラメンコポップを楽しむのが目的。

耳をすませて聴くフラメンコとは異なるものです。

フラメンコに対しての敬意

フラメンコはヒターノたちの生活そのもの。フラメンコに真剣に携わっている人にとって、フラメンコがその人の人生、哲学を表すと私は思っています。

セビリアにはタブラオがたくさんあって、フラメンコが観光産業として扱われている。

そのことを考慮したとしても、アーティストが人生をかけて学んでいるもの、生活の礎となっているものに対して、敬意を示すべきだと思う。

本物のフラメンコに出会うために

「セビリアでフラメンコを見た」という事実だけがほしいなら、無料フラメンコのバルでも叶えられます。

しかし、フラメンコが育まれたアンダルシアで、本物のフラメンコに少しでも近いものを見たいと思ったら、タブラオやペーニャできちんとお金を払って鑑賞するのをおすすめします。

かなり言葉を選んで勇気を持って書いたので疲れちゃった。

最後まで読んでくれてありがとう。
Hasta luegui!!!

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この記事を書いた人

moni

10年勤めた会社を退職し、スペイン語とスペイン文化+αを学ぶため、2015年6月よりスペインのセビージャ暮らし。日々の生活で気づいたこと、スペイン語のこと、セビージャのこと、などなどをブログに記録。熱中したら止まらないB型。Sevilla tiene un color especial〜♬