残虐王のこだわりを見たい セビリアの世界遺産『アルカサル』

2017-11-22セビリア

セビリアのアルカサルのタイル

セビリアの『アルカサル』は、残虐王とも正義王とも言われたペドロ1世のこだわりが光る、スペイン王室の宮殿です。ユネスコの世界遺産に登録もされているセビリアの人気観光名所の一つ。

残虐王のこだわり、見てみたいじゃないか!

ということで、無料見学時間を使ってセビリアの『アルカサル』に行って参りました。

月曜のアルカサル無料見学時間

アルカサルには入場無料の時間があります。

  • 10月〜3月:16:00-17:00
  • 4月〜9月:18:00-19:00

無料と言っても実は税金1ユーロを取られます。なので、実際は1ユーロで入場できるということです。

2017年10月16日から無料入場するには事前にチケット購入が必要となりました。月曜に無料入場したい人は、セビリアのアルカサルWebページで月曜の無料チケットを購入しておいてね。

Atención

月曜日の該当時間は事前購入のチケットがない人は入場できません。チケットを持っている人だけが入場できる時間となるので、月曜日にアルカサル観光をしようと思っている人は気をつけてください。

事前にアルカサルの月曜入場無料のチケットを購入しても、入場する際には並ばなければいけません。

月曜日のこの時間はかなり長い列ができているので、早めにアルカサルに着いている方が無難です。

通常のアルカサルチケットは、こちらから事前に購入できます。

セビリアのアルカサル入り口

セビリアのアルカサルの入り口はセビリア大聖堂の向かいにあります。レンガの城壁に赤い壁が目印で、ライオンの絵が描かれています。その名も「ライオンの門」です。

セビリアのアルカサルのライオンの門の列

アルカサルはセビリアの人気観光名所で、「ライオンの門」には観光客が列をなしていることも多いです。

時間帯によるのですが、混雑している時は1時間くらい待たされることも。「ライオンの門」に列ができていなければすんなり入れます。

「ライオンの門」を抜けて右側が、アルカサルのチケット販売所です。

ペドロ1世がこだわったムデハル様式

アルカサルに入って広場を抜けた正面にあるのが、ペドロ1世の宮殿です。

ペドロ1世は、「残虐王」と呼ばれていた(こわっ…)14世紀当時のカスティーリャ王国の国王だった人。

なんでもこのペドロ1世さんは彼に従わない・法律に従わない人たちを殺していたそうで、特に貴族階級との仲は悪かったと。

しかし、ペドロ1世は「正義王」という別名も持っています。

これは後世になってからつけられた名前だそうですが、ペドロ1世は、有力な貴族階級だけでなく下級貴族やユダヤ人も採用して、公正な政治を行っていたからと。また、ペドロ1世の時代は治安が良かったそうで、一般の人々からは慕われていたようです。

ペドロ1世のこのような話聞いて、日本の武将 織田信長を思い出してしまうのは私です。なんとなく織田信長のイメージと重ならない?

セビリアのアルカサルのペドロ1世の宮殿

そんな異端児とも言えるペドロ1世の宮殿は、イスラム教とキリスト教の建築様式が混ざったムデハル様式で建築されています。

もともと12世紀にはイスラム教の様式で建築されていたアルカサルですが、13世紀以降王が変わるたびにルネッサンス様式やゴシック様式に改築がされてきた歴史があります。

14世紀(1350年)に即位したペドロ1世はイスラム様式に陶酔していたそうで、1362年から2年をかけてアルハンブラ宮殿を模して大改築を行いました。

スペイン各地からイスラム職人を呼び寄せるほどのこだわりっぷりだったそうな。だからペドロ1世のこだわりが光る宮殿なのです。

光降り注ぐ「人形の中庭」

ペドロ1世の宮殿に入って右側にあるのが、人形の中庭(Patio de la Muñecas)です。

庭と言うにはかなり小さい空間ですが、かつてはここで子供を育てていたそうです。

1847年〜1855年の間に改修が入って、1階と2階がネオムデハル様式になっています。ネオ=新、新しいムデハル様式ってことね。この名前気に入ったわ。

セビリアのアルカサルの人形の中庭

天井がガラス張りみたいになっていて光が降り注いでいました。壁のデコレーションがかなり繊細で美しい。

アルハンブラ宮殿を思わせる「乙女の庭」

ペドロ1世の宮殿の中で一番広い空間は、乙女の中庭(Patio de las Doncellas)です。

セビリアのアルカサルの乙女の庭

アルハンブラ宮殿で見たことある〜この感じ。5つと7つのアーチに囲まれている素敵な空間です。1540年〜1572年の間にアーチは少し改修が入ったようです。

金細工がまぶしい「大使の間」

ペドロ1世の宮殿で一番優美な場所は、大使の間(Salón de los Embajadores)です。大使の間は乙女の中庭の隣にあります。

セビリアのアルカサルの大使の間

大使の間は3連のアーチ型の柱に囲まれています。柱の装飾も細かくて、正確性があって建築美を感じます。

セビリアのアルカサルの大使の間の天井

大使の間の天井は必見。金色の装飾が光るひときわ豪華な天井です。

スペインでこの天井は、Media Naranja(半分のオレンジ)って言われているそうです。確かにカットしたオレンジみたい。

ちなみにMedia naranjaはスペイン語で、「一生を共にする人、伴侶」という意味もあります。

雰囲気変わるゴシック様式の宮殿

ペドロ1世の宮殿の乙女の中庭の脇にある階段を上がると、ゴシック様式の宮殿に抜けます。ペドロ1世の宮殿と全然雰囲気が変わります。

セビリアのアルカサルのゴシック様式宮殿

ムデハル様式の幾何学的なタイルと異なり、描写的というか絵みたいなタイルに囲まれています。

ムデハル様式の宮殿を見た後だから、私はゴシック様式の宮殿は興味がだいぶ削がれちゃったけど大きな布が展示されていたりと、広い空間でした。

マリア・デ・パディージャの浴場

ゴシック様式の宮殿の下層階には、マリア・デ・パディージャの浴場(Baños de Doña Maria de Padilla)があります。

ここはちょっと興味深い。だって、マリア・デ・パディージャは残虐王のペドロ1世が愛した愛人なの。

セビリアのアルカサルのマリアの浴場

そんな愛したマリアのための浴場はこんな感じ。ここが水浴び場なのか…冬寒そう、と思った私でした。

癒しスポット「マーキュリーの池」

マリアの浴場近くの階段を上がったところにあるのが、マーキュリーの池(Estanque de Mercurio)です。

何気にアルカサルのすべての水を供給する重要スポットです。

セビリアのアルカサルの池

水が上からちょろちょろ池に落ちて、なんとも癒しのスポットになっとります。池の真ん中の像はマーキュリー氏。

セビリアのアルカサルの池のライオン

池の淵にライオン?の像が立っていました。かわいいのでパシャリ。

2階の廊下に上がってみる

マーキュリーの池の裏には階段があって、2階のバルコニーとなっている廊下に登ることができます。

セビリアのアルカサルの回廊

廊下に上がるための階段は、池にあるオレンジ色の建物の裏側にあります。

セビリアのアルカサルの回廊

もう一つは庭にあります。

セビリアのアルカサルの回廊上の廊下

マーキュリーの池とアルカサルの庭園を見下ろせる廊下です。

セビリアのアルカサルの廊下

廊下の突き当たりまで行くと、奥にセビリア大聖堂のヒラルダの塔が見えます。ここから見るとちょっと南国みたい。

かくれんぼしたくなる庭園

セビリアのアルカサルの庭園はものすっごく広いです。庭園を全部くまなく見ようと思うと、宮殿の観光と合わせて2時間くらいかかると思います。

セビリアのアルカサルの庭園

秘密の花園みたいな庭園。迷路みたいになっていて、抜け道見つけないとぐるぐるしちゃう。

セビリアのアルカサルの庭園

ところどころバラなどのお花が咲いていたよ。春はもっときれいだったりするのかな。

セビリアのアルカサルの庭園

庭園のベンチでひと休憩。ベンチはムデハル様式が多い。こんなところにもアルカサルの歴史を感じる。

セビリアのアルカサルの庭園

庭園をふらふら歩くのが好きなわたし。ここを歩くカップルを見てうらやましく思った〜。

廊下の下にある広場みたいなところで、突然音楽が流れた。これはなんなんだろう。

宮殿好きは見ておくべし セビリアのアルカサル

スペインの宮殿と言うと同じくアンダルシアにある『アルハンブラ宮殿』が有名すぎるのだけど、異なる建築様式が見られるセビリアのアルカサルも興味深いです。

セビリアのアルカサルの出口とヒラルダの塔

最後のアルカサルの出口となる庭。ここは誰でも入れます。友達がここで絵を描いて売っています。

セビリアのアルカサルはアルハンブラ宮殿より後にできているので、アルハンブラ宮殿の良いところを採用した、ペドロ1世のこだわり光る個性的な宮殿になっとります。

広い庭園散策もおすすめ。

アルカサル(Real Alcazar de Sevilla)
住所:Patio de Banderas, Sevilla
入場時間:10月〜3月 9:30-17:00 4月〜9月 9:30-19:00
観光所要時間:1.5時間〜2時間
閉館日:1月1日、1月6日、セマナサンタの金曜日(Viernes Santo)、12月25日
料金:大人11.5ユーロ/17歳〜25歳までの学生と65歳以上2ユーロ/16歳以下とセビリア市民は無料
10月〜3月の16:00-17:00と4月〜9月の18:00-19:00は入場無料
※1日の入場者数の上限は750名なので、750名まで達した場合は入場できなくなります

最後まで読んでくれてありがとう。
Hasta luegui!!!

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この記事を書いた人

moni

10年勤めた会社を退職し、スペイン語とスペイン文化+αを学ぶため、2015年6月よりスペインのセビージャ暮らし。日々の生活で気づいたこと、スペイン語のこと、セビージャのこと、などなどをブログに記録。熱中したら止まらないB型。Sevilla tiene un color especial〜♬