スペイン語は「ironia(イロニア)」をよく使います。
「ironia」とは皮肉です。
つまり、言葉と実際の思っていることが反対ということです。スペイン語の「ironia」はどのようなものか、私なりに考察してみました。
ironiaの見分け方
スペイン語の皮肉を表すironiaはとてもわかりにくいです。ironiaは相手の顔、声のトーン、状況から判断する必要があります。
状況的に考えて逆のことを言っているだろうとすぐわかるものもありますが、ちょっと考えないと皮肉とわからないironiaもたくさんあって、スペインのironiaを見抜くのは慣れが相当いると思いました。
状況と真逆のことを言うironia
すっごく暑い日、セビリアの真夏50度に届いてるんじゃないかというくらい暑い日に
今日はすごく寒いよねぇ!!
と言われたら、それはironia(皮肉)の一種です。
最初の頃、「えっ?」っていちいち反応してました笑。けど、そんな暑い日に frio(寒い)とか言う人はいないので、反対の意味だってことに気がつきますね、これはさすがに。
考えと逆のことを言う
道で友達にばったり会った、彼女はオシャレをしてどこかに出かけるようだ。そんな彼女にかける一言。
やぁ、(その格好)すごくかわいいね。
Holaaaa que guapa estas!!!
と、声のトーンが高く、にこにこ笑顔で言った場合は、ironiaではなく本当に「えーかわいい格好!超似合ってるじゃん!」と思っています。
Hola que guapa estas…
と、声のトーンが低く、ひきつるような笑顔で言った場合は、実は「全然似合ってネー、かわいくネー。けど、礼儀としてかわいいと言っておかなきゃ。」と思っています。
顔が笑ってないなら心から褒めていないとわかりそうな気がしますが、ironiaが会話の中で自然に出て来たら気づかないかも…と思ってしまいました。空気を読む力が必要ってことですよね。
自分に対してironiaを使う時
ironia(皮肉)は他人に対してだけではなく、自分に対しても使うことができます。
例えば、いつも昼食にリゾットを作っている友人がいたとします
あなた今日何作るの?
彼:Preparo risotto para variar.
今日は(いつもと)変えるためにリゾットにするよ
「リゾットいつも食ってるやん!」と突っ込み待ちのironiaです。日本のノリツッコミはスペインのironiaに近いのかなぁ。
スペインではironiaに慣れるべし!
日本語でも ironia(皮肉)を使ったような表現はあるし、顔や声のトーン、目の動きとかで言っていることと反対の意味にもなったりするから、スペインのironiaにも慣れるしかないのかなと思いました。
外国語だとつい構えてしまうけど、怖がらずにスペイン語でironiaを使えるようになりたいものです。まずは、相手のironiaを見抜けるように。
最後まで読んでくれてありがとう。
Hasta luego!!!
[…] こんな感じです。 アンダルシアは前の記事で書いたironia(皮肉)もよく使うので、反対の意味が込められている場合もあります。要注意です。 皮肉が込められている場合は「当たり前 […]