2年間のセビージャ留学生活を振り返る&3年目突入

グアダルキビル川

2017年6月28日でセビージャへ来て丸2年経ちました。

この2年あっという間でした。本当に。

毎日がギュッと詰まってザーッと過ぎていくので、こんな機会でもないとこの2年を振り返ることもないかと思って、セビージャの2年間の生活を少し振り返ってみようと思います。

現在留学生活3年目に突入し始めたので、ビザの更新作業真っ只中です。

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セビージャでの生活について

最初の6ヶ月は旅行感覚

セビージャで留学生活を初めて最初の6ヶ月くらいは、毎日を一生懸命生きるのに精一杯で「生活している」って感じがしなかった。旅行とはまた異なるのだけど、旅行に近い感覚のまま長期滞在しているような感じ。

この初めの6ヶ月はやりたいことを全て行い、スペインの文化にカルチャーショックを受けたり、スペイン語が通じなくて「えーんっ」ってなったり、食事が偏りがちになったりしてた。全身蕁麻疹が出たのもこの時期だったなー。

半年を超えると生活感を感じる

セビージャでの生活が半年を超えてきたくらいで、ようやく「生活しているな」と自分でも感じるようになった。日本と同じような感覚で生活できるようになってきたというか。

今日はこれをしなくちゃいけないんだ、このスーパーのこれはおいしいな、今週は予定を詰めすぎたから少し休もうかななどを考え、ちょっとしたことでは動じないようになった気もする。

スペイン人のお友達からのどうってことない(と言ったら失礼かもしれないが)お誘いも増えました。こういうのがあると生活してるなーって感じがするのよね。

6ヶ月以上の留学がおすすめ

スペインは6ヶ月未満の中期留学と、6ヶ月を超える長期留学の選択肢があると思うけど、これから留学する人には迷いなく「6ヶ月以上の長期留学」をおすすめします。

6ヶ月未満の留学だと「生活に慣れてきたな」って頃に終わります。つまり、留学しているけど現地の生活に馴染めてない状態で終わってしまうってことなので、もったいないと思います。

スペイン語の勉強について

私のスペイン語勉強の道のりはこんな感じです。

大学の第二外国語でスペイン語を履修

私は大学の第二外国語でスペイン語を選択していたので、ちょっとだけ大学で勉強していました。

でも、その時はまだスペインに留学するなんて考えてもいなかったので、本当に基本のキしか勉強していない状態。文法は、現在形、過去形、現在完了、ir a を使った未来形くらいしかやらなかった気がする。

簡単な単語は覚えていたものもあるので、スペイン語を選択しておいてよかったなーと少しは思っとります。

東京の語学学校でスペイン語を勉強

セビージャに留学する1年4ヶ月くらい前から、東京四ツ谷にある『リベラルテ』という語学学校に通っていました。

なんとなく「スペインに行きたいなぁ」とは思っていて、でも具体的にいつというのは決めていなかったけど、スペイン語の勉強はできる限りしておこうと考えていました。

週1回のスペイン人の先生による授業で、1クラス5人のインターラクティブな感じでした。クラスメートが同世代の人が多くて、すっごく楽しかった!先生も教え上手で、キュートで大好きな語学学校だったなー。

この語学学校では、A2が終わってB1が始まるくらいまでやったんだったと思います。A2ってことは直説法まで。

セビージャの語学学校でB1スタート

セビージャのEnforexという語学学校でB1の途中から始めました。

これが当初大変だった。クラスメートにブラジル人やイタリア人がいて、彼らは言語が近いから習得がめっちゃ早いの。だって、文法もルールがほとんど同じだし、単語なんて似ているものたくさんあるからね。

日本では1年くらいかけて勉強するであろうB1を1ヶ月くらいでサーって終わらせられて、マジきつかった。A2からB1って一気に難しくなるんすよ。接続法ってナニ?仮定の表現ってナニ?条件付きの文章ってナニ?とか常に??だらけでした。

B1を2回受ける

とてもじゃないけど1ヶ月のB1じゃ何も理解できず、B1のクラスをもう一度受けさせてもらうことにしました。

2回目はクラスメートにブラジル人、イタリア人がいなく、韓国人、中国人、アメリカ人だったので、進むのがゆっくりでよく理解できました。

ただ文法は頭で理解したけど、それがスラスラと話す時に出てくるかっつーとそれはまた話が別。汗。

文化に対する知識不足

そしてもう1つ難しいなと感じたのが、文化的な知識がないこと。

教材の中の読解の授業の時の話。文章は、心理学を勉強している女の子が彼氏と親友が浮気していたことを知って、それに伴う心情が綴られたもの。その中で「divan」って言葉が出てきました。

「divan」は辞書で引くと「カウチソファ」と出てきます。でも前後の文脈から考えてもカウチソファがなんなのよ?って一人なってた私。

「divan」というのは精神学者のフロイトが患者の診察で利用していたソファなんですよね。ヨーロッパの人たちは「divan」=「カウチソファ」=「フロイト」というところまで普通に想像できるそうです。

「divanって聞いてフロイトってわからないの?」って先生に言われて、「いや、ワカンネー」って言ったら、「じゃあこの文章は理解できないわ」って言われたんす。苦笑。

セマナサンタの知識も同じ。スペイン人はセマナサンタが嫌いな人でもどういうものかは知っているけど、日本人はセマナサンタ自体知らない人も多いから、そもそも何?ってところから勉強しないといけない。

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文法の苦手分野

私がスペイン語の文法で苦手なのは、「時制の一致」「未来完了」(?っていうのかな、想定が入る過去の出来事を表現する文)そして、「前置詞」です。

「時制の一致」
Maria me dijo que iba a cenar con su familia.(マリアは家族と夕食をとると言っていた。)
Ella queria que yo le llamara.(彼女は私が彼女に電話をかけてほしかった。)

「未来完了」
Ya Jose habrá salido de casa.(ホセはたぶんもう家を出ている。)
Que hice Juan ayer?→No sé,imagino que saldría con Ana.(ファンは昨日何をしたの?知らない、おそらくアナと出かけたんじゃないかな。)

時制の一致と未来完了については、話す時に頭をティーティティッティーて作動させている自分がいます。つまり考えないと出てこない。まだ話し慣れてないんだと思います。

前置詞は未だによくわからないで使ってることがよくあります。これは話しながら注意されたりして養ってくしかないかなと。paraとporとかenとconとかどっちでもいけそうな時、よくない?

スペイン語を勉強するためのおすすめ辞書はこちらです↓

私が使っているおすすめのスペイン語辞書
スペインに来てもう少しで2年です。まだまだスペイン語はわからないことが多いので、日々辞書を引いています。汗。 辞書は重要! というわけで、日本にいた時に使っていたスペイン語のおすすめのスペ...

スペイン語について思うこと

スペイン語を勉強する人のために、私がスペイン語について思うこと。アドバイスと私が気をつけている(気をつけたいと思っている)こと。

スペイン語がペラペラになるか?

2年スペインで生活していたら「ペラペラ」になるんじゃないの?って思う人もいるかもしれません。

絶対なりませんっ!

そもそも「ペラペラ」というのは何を以ってペラペラとするのかによるけど、日本語と同じレベルで話せることを「ペラペラ」というのであれば、全くもって無理です。

2年いれば耳が慣れるので聞き取れることも多くなるし、もちろん来た時に比べたら言いたいことを伝えられるようにはなっています。

けれど、予備知識のない政治の話、歴史の話をスペイン語でできますか?と言われたら私はムリです。

勉強せずにスペイン語を習得するのは相当ハードル高い

たまに「スペイン語はcalleで覚えた。勉強していない。」という人がいます。私はそれはほとんどの場合は無理だと思っています。

勉強せずに話せるスペイン語のレベルは限界があります。calleだけでスペイン語を習得しようとする場合、日常生活には不自由しないんだろうけど、文法が間違ってたり、なんとなく雰囲気で伝えている感じになってしまいます。

でも、特別な勉強をしなくともスラスラと母国語でないスペイン語を話す人がいます。それは、

・スペイン人の彼氏/彼女、配偶者がいる

・すごく若い(10代とか)ので、耳が柔軟

・英語、フランス語、イタリア語など他の言語がネイティブレベルで、スペイン語が3つ目の言語である(バイリンガルは強いよ・・・)

・超絶耳がいい(このケースは本当に少ないけど)

・実は勉強していたけど、calleで覚えたと言うのがカッコイイと思ってる(ディスってすみませんっ)

のどれかだと思います。

calleでのスペイン語の実践は大事

もちろん、calleでの会話(友達との会話や、日常生活で利用する会話)は大事。学校で机に向かっていても話す機会がなければスペイン語は伸びないから、どんどん話す環境を作ることは重要だと思います。

また、calleで話されるような口語は使い勝手がいいので、自然に覚えるものも多いと思います。そう言ったものはどんどん取り入れたいなと思ってます。

スペイン語の口語表現で注意したいのは、その表現が目上の人やビジネスでも使えるのかな?ってこと。友達の間だけで使われてる言葉は、もしかしたらすごく野蛮な表現かもしれないYO!!

「情熱さえあれば文法は間違っていても伝わるはずだ!」と思う人は、calleでの実践だけでもいいのかもしれません。文法は間違っても伝わるし、動詞の活用がわからなかったら原型で話しても読み取ってくれます。

私は、calleでの表現はそれはそれで覚えるとしても正しい文法も理解したいので、そういう人はきちんと学校でスペイン語の文法を勉強することをおすすめします。

日本語を忘れないためのアドバイス

これは自戒の意味を込めて書きます。

スペイン語脳になってくると、日本語が出てこなかった時にスペイン語を使ってしまう癖が出ます。

例えば日本人と話しているのに、「今度の日曜日、各自comidaをllevarしてfiestaしようよ。」みたいな会話になってしまうということです。

これは、よくないと思います!ちなみに私はほんっとによくなります。

なぜよくないかというと、簡単な日本語ですら正しく出てこなくなるからです。

先日日本人の友達と話していて、「あの先生は個性を尊重してくれる」と言いたかったのですが、私はずっと「あの先生は個性を主張してくれる」と言っていました。これは「尊重する」という表現を使う時に、いつも「respetarする」と言っていたからです。「尊重する」という日本語が出てこなかったんですねぇ。バカ。。。

これをやっていると、スペイン語も日本語も上手に話せない残念な人になるので、気をつけないといけない!

フラメンコについて

私はセビージャでフラメンコを学んでいます。フラメンコを学ぶとはどういうことなのか、この2年で感じた、変化した私の感覚。

フラメンコは一生勉強

フラメンコはアンダルシアの文化の一つであり、私たち外国人が少し学んだくらいでわかるようなものではない、と思っていたけれど、それがより明確になったのはセビージャに来てから。

特に生まれた時からフラメンコがそばにあって、息を吸うのと同じ感覚でフラメンコに触れてきた人たちを見た時、「あぁこれは一生かけて勉強していくものなんだ。」と強く思いました。

一生勉強していくものに出会えたことは幸せです。

フラメンコ哲学

そしてもう一つの幸せは、素晴らしい先生、アルティスタたちからフラメンコを学べるということ。

それは、技術だけではない「フラメンコ哲学」のようなものを学べること。フラメンコのアルティスタに師事するというのは、その人の哲学に触れるということなんだなーと感じたのであります。

セビージャに着いた当初は、いろんな先生のバイレクラスに通っていました。たくさんのクラスがあるし、興味のある先生のクラスにとりあえず行ってみよう、という感じで。

ただ、それをやっていると振り付けはたくさん習ったけど、それを上手に踊ることがフラメンコなのか?という疑問が出てきます。いや、それはフラメンコではない。

自分の敬愛するアルティスタたちが何を大事にしていて、どのような想いでフラメンコに寄り添っているのか、そういう話をもっと聞きたいな、感じ取りたいなと思うわけです。

スペインでフラメンコを勉強して得られるもの

1年や2年、セビージャでフラメンコを学んだからと言って、一人前になる(一人前ってなんだって話だけど)ということはないと私は思っています。フラメンコのフの字がかすかに見えてきたかな〜?って感じ。

もちろん技術的には毎日レッスンに通って、練習していれば身につくと思う。しかし、フラメンコのアルテと呼ばれるものを追い求めると、それはそんな短期間で理解したり、身についたりするものではないなと痛感します。

それでも素晴らしいアルティスタたちに出会い、彼らの言葉を聞き、フラメンコの匂いを間近で感じることはできる。それがこれから自分がフラメンコを学んでいく上での、道すじの一つとなっているはず。(そう思いたい。)

フラメンコについては書くと長くなるし、超絶個人的な意見になるので(汗)、また機会があったら書くかも。

セビージャから日本に帰りたいか?

アッッッという間に過ぎ去った2年だったため、この2年の間は一度も日本に帰っていません。帰るお金もなかったし、特に重要なイベントもなかったので帰る動機もありませんでした。もちろん家族、特に甥っ子、姪っ子には会いたいし、友達にも会いたいし、日本食は恋しいけれども。

よく「日本に帰ったら何するの?」とか「日本恋しくないの?」と聞かれるのですが、今のところ日本に帰りたい気持ちはないのです。別に日本が嫌いとかではないよ。日本に住んでいた頃は日本の生活とても楽しんでいたし、日本の方が便利だなーと思うことはたくさんあります。

セビージャでずっと暮らしたいなと思う理由は、私が好きなフラメンコを少しでも間近で感じたいから。日本では見られない、感じられないものがあるからなの。だから「日本に帰ったら何するの?」と聞かれた時には即答で「日本に帰りたくないの」って言ってます。

3年目突入に際して

3年目突入の2017年&2018年は日本に帰るかなぁどうかなぁといった感じです。帰るなら冬です。セビージャの冬は家の中が防寒対策されていなくて寒いので嫌い。常に凍えてた。

スペイン語は新たにインテルカンビオの友達が増えたので、正しいスペイン語を実践していきたいと思います。そのインテルカンビオの彼曰く、「俺は美しいカステジャーノをしゃべる男だ。」とのこと。なるほど、期待しとります。

フラメンコは引き続き良いもの、自分の好きなものを聴いて、見て、感じてを繰り返したい。幸い良きアルティスタたちに学ぶことができ、好きなものを間近で見られる機会もある。それはとっても幸せなことです。このフラメンコのアルテを引き続きアンダルシアで学んでいけることが希望であります。

久しぶりに長く書いたわぁ。
最後まで読んでくれてありがとう。
Hasta luegui!!!

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